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荒木一成さん 恐竜造形師
1961年大阪府生まれ。 |
恐竜復元模型の二つの方向 Vol.2
荒木スタイル ニュータイプとクラシックスタイル
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氏は映画「ロード・オブ・ザ・リング」のイラストレーター、フランク・フラゼッタのファンである。モンスターやドラゴンがでてきたり、剣士がでてきたりという、フラゼッタ・ファンタジーだ。
氏は、恐竜も人間と絡めて創りたいというロマンチストだったりする。 -
僕がカッコいいと思っているのは、実際には間違っているかもしれません。生きているモノのカタチは合理的で、カッコよく、美しいですよね。恐竜は実際に地球上で生きていた生物ですから、カッコよかったと思いますよ。そういうカッコよさと共にある復元というものも結構真実かもしれないと、そう僕は思っています。どんな変な動物でも生きているものはカッコよくて美しいでしょ。どんなに科学的に復元されたものでも、何か変だなと思うと、もしかしたらそれは間違ってるんじゃないかなと。カッコよさも時代、時代で変化するものですし、科学的に復元してカッコよかったらもうそれはベストだと思うんですが、変にしゃちほこばって何かおかしいな、ちょっとでも変だなと思ったら……わからないですけど……。
僕は生きているものは綺麗なものだと思ってますから。ティラノサウルスが走れなかったとしても、走れなかったなりにカッコいいものだったと思うんですね。 - フェバリットコレクションは、氏にとってどんな印象だったのだろう?
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みんな待ってたんだと思いますよ。今まで恐竜のフィギュアはあっても高かったんです。どれも3〜4万していました。フェバリットコレクションの価格なら喜んで受け入れられるのではないでしょうか。
最初デスクトップモデルがいいなーと思っていましたが、スケルトンが加わることにより、断然コレクションに厚みと迫力を増した印象があります。骨格モデルは王道なんです。結局、肉付きというのは好き嫌いもありますし、最初に作ったものがベストというのは稀ですからね。必ず後から出るほうがよくなってきますので、そういう意味ではラインナップが多くなればなるほど、最初の方が気になってくるものです。でも、骨はもともとあるものを模復するわけですから、骨は絶対強いですし、恐竜ファンというのは最終的には骨なんですね。骨が好きなんですよ。これは間違いないです。
そして、骨を開発し続けてくれるところはないんです。大抵、ティラノ、ステゴ、トリケラ、ブロントサウルス(アパトサウルス)、4種類出たところぐらいで終わってしまいます。是非、最低でも10種類は続けていただきたいと願ってます。僕もそうなんですが……、博物館みたいに、ずらーっと骨が並んでるというのを夢みてる恐竜ファンて結構多いと思います。置くところさえあれば……の話ですが。 -
氏は最近、イグアノドンの古い復元モデルを手掛けている。そのモデルは懐かしいというより、その復元姿勢に科学的である前にカッコよさを感じるのである。
クラシックスタイルのイグアノドンを手掛けた真の理由は何処にあるのか……。 -
最近は新しい復元という事で、尻尾を水平に上げた、躍動的なスタイルが一般化しつつあります。
そのため、昔のカンガルースタイルの復元は「古い」あるいは「間違った」復元として紹介されますが、果たしてそうでしょうか……。
実際にC・ナイトやZ・ブリアン、N・パーカーなど先達の動物画家が描いた「古い復元」のオリジナルを見ると、それは生き生きとした素晴らしいものです。
そこには尻尾が地面に着いている、着いていないことなど、あまり気にならなくなります。
私たちは、この古い復元の、あまりにも手抜きの粗悪な模倣画を見すぎたためと、「古い」「間違った」と言うレッテルのために、オリジナルの評価を見誤っている人が多いと感じます。
立体も同様に、これらの復元をしっかり造ったものがなかったので、今回、試みてみたというわけです。
そして僕が、オールドスタイルに一番魅力を感じるのは、やはり、最初に恐竜を知ったあの頃の懐かしさ、ノスタルジーです。
そして、今は、別の部分でも魅力を感じます。
これらの復元は当時の最新の研究をもとに素晴らしい画家が描いたものです。そこには、その当時考えられる限りの生き生きとした恐竜の姿があるということなのです。それは、彼らが動物画家だったからでしょう、恐竜を「恐竜」として描くのではなく、恐竜を「動物」と描いたからカッコイイのだと思います。私はオールドスタイルのこれらの良さを壊さないよう、また現在の考えも取り入れ、よりカッコよくなるようにアレンジして造ってみたいと考えています。 - 氏の復元には、サイエンスばかりでなく、ロマンチックなポエジーが秘められている。フェバリットは、荒木氏と共にオールドスタイル復元についての可能性を検討している。
(インタビュー:杉原正樹)
















