スピノサウルスの最高峰骨格モデル
恐竜復元画家小田隆による最新学説を取り入れた恐竜骨格のリアルフィギュアです。
監修者 小田隆さん インタビュー
- 今回新しくリニューアルしたスピノサウルス スケルトンモデルのコンセプトを教えてください。
- 大きなアクションポーズをつけていませんが、動き出しそうな印象を与えるモデルを目指しました。恐竜の中でも特徴的な部位が多く、それらをより強調した姿勢にしました。
- スピノサウルスは肉食恐竜としては最も体が大きく、また帆が高さ約1.8メートルにも発達する個性を備えた人気恐竜ですが、小田様が抱かれているイメージを教えてください。
- 体勢を低くして、水辺で魚を捕らえていた、そんな生態をイメージしました。同種同士で激しく争うようなことはなかったように思います。
- 2014年9月に「スピノサウルスは水棲動物だった」という説がシカゴ大学チームによって発表されました。この学説に基づいて作られた新しい復元モデルが話題となっていますが、小田様から見てどのように考えられていますか?
- 水棲に適応していた可能性はあると思うのですが、あれほど足が短く、四足歩行になるほどのプロポーションではなかったかもしれません。複数の標本を寄せ集めた結果の考察であり、今後の新たな発見を待って判断したいと思います。
- 近年、新たな骨が発掘、収集され研究が進んでいますが、これまでのスピノサウルス像と異なる点を教えてください。
- シカゴ大学チームの復元を完全に否定するわけではなく、活かせる部分、参考にできる部分は採用しました。特に前肢の形態、プロポーションはシカゴ大学チームの復元に則っています。
- 全身骨格に関して、確実な資料が少なく復元が難しい恐竜ですが、製作にあたり特に意識、注意された点を教えてください。
- 学術監修の平沢さんと相談しながら進めましたが、原点にもどってスピノサウルスのホロタイプ(模式標本)を丁寧にみなおすことから始めました。
- 最後にこのモデルについて見どころ、コメントをお願いします。
- 様々な標本をかき集めて復元したハイブリッドなものですが、今考えられる理想的なプロポーション、姿勢になっていると思います。もちろん確証はありませんが、生物らしさを追究した結果です。様々な角度から見てもらっても、魅力的に見えると思います。ぜひ、楽しんでください。
監修者プロフィール
小田 隆(おだ たかし)
恐竜など古生物の復元アートとコンテンポラリーアートで活躍するアーティスト。