こわれにくいやわらか素材のあそべるフィギュア
ジュラ紀前期の北米、中国に生息していたディロフォサウルスのビニール製フィギュアです。頭部に2枚の鶏冠が特徴で、近年再研究が進み、その結果から判明した鳥類に近い特徴を再現しています。小さなお子様が触れても安全な素材を使用しているため、リビングや子ども部屋に安心して遊んでいただけます。
ディロフォサウルスDilophosaurus
分類 ：竜盤目/獣脚亜目/ディロフォサウルス科
サイズ ：全長6～7メートル
生息時代：ジュラ紀前期
頭頂部に特徴的な2枚の鶏冠がある原始的な肉食恐竜。かつては顎が弱く、屍肉食と考えられていた。しかし2020年に行われた骨格の再研究で、より強く大きな顎を持ち、鶏冠には俊敏な動作に必要な酸素を取り込む為の気嚢の役割があったことが示され、大きな体躯に関わらず、強力な前脚と長い後脚で素早く軽快に動き、狩りを行う頂点捕食者であったと考えられるようになった。
監修者 荒木一成さん インタビュー
- 『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』にも登場し、知名度があるディロフォサウルスがビニールモデルの仲間に加わりました。ディロフォサウルスについて、荒木様はどのような印象をお持ちですか。
- ディロフォサウルスは中型の肉食恐竜ですが、他の肉食恐竜にはあまり見られない、頭部にV字型のトサカがあり、とても大きな特徴です。
映画ジュラシックパークでは、エリマキトカゲのようなエリマキで威嚇したり、毒液を吐いたりオリジナル設定がありますが、ディロフォサウルスのような大きなトサカを持つ肉食恐竜は珍しいので、実際他の肉食恐竜とはまた違った生活様式があったかもしれませんね。 - ディロフォサウルスは近年の研究で、鳥類に似た特徴が指摘されています。ビニールモデルの造形をするにあたり、意識された部分はございますか。
- 鳥類には肉質のトサカを持つものや、大きなクチバシに奇抜な色など、異性や仲間、敵対する動物への好意や敵意などのディスプレイに効果を持つものがたくさんあります。
先のディロフォサウルスのトサカも、カラフルな色があったり、あるいは色が変化するなど、他の肉食恐竜には無かった、より進化した鳥のようの生活様式あったのかもしれませんね。このビニールモデルもとても目立つ赤い派手な色にしています。 - ディロフォサウルス ビニールモデルの彩色は、ベースのグリーンにトサカのオレンジが映える姿に仕上がりました。出来上がった商品を見てどのようなイメージを持たれますか。
- いつものように他の商品ラインナップと合わせて、あまりかぶらない彩色にしています。
全身は森の中に溶け込むような緑を基調にした迷彩模様ですが、反対のトサカは派手な赤色です。
心の目でトサカの色は、狩りのときは地味な色に、怒ったときはより赤みが増したり、異性といるときはピンク色になるとか想像してみると、まるでディロフォサウルスが生きているみたいに感じることができるかも？ - 最後に ディロフォサウルス ビニールモデルについてコメントをお願いします。
- ジュラ紀の大型肉食恐竜アロサウルスやケラトサウルスなどに比べると、スマートで華奢なイメージの恐竜ですが、現在の鳥のような賢い恐竜だったかもしれません。 ガシガシ戦わせるとき、トサカアタック！みたいな必殺技を考えてみると面白いかも。
監修者プロフィール
荒木一成（あらき かずなり）
自然史系博物館での恐竜復元模型製作、恐竜図鑑などの原型製作を手がける日本を代表する恐竜造形師。