新恐竜秘宝館

Vol.19 出前編

フェバリットメールマガジンでもインフォメーションしていただきましたが、3月19日から4月5日まで、静岡県の、あの羽衣伝説で有名な三保の松原に隣接する東海大学自然史博物館で、「恐竜フィギュア大集合」と銘打って、私のコレクションを中心にした、と言うより、フェバリットコレクションのジオラマ等数点と、海洋堂から提供された30体程のチョコラザウルスを除けば全て我が家の恐竜が会場を占拠するという、いわば「恐竜秘宝展」が開催されました。今回はその報告をいたします。
東海大学自然史博物館は3階に古生代から中生代、2階に新生代の化石の展示がされています。詳しくはHP(http://www.sizen.muse-tokai.jp/)を見て頂くとして、中でも旧科博と同じタルボサウルスに前傾姿勢をとらせた物と、瀕死の状態で立ち上がろうともがいているマンモス骨格は格好の良い展示だと思いました。
フィギュア展の会場は1階の奥の10x5m位の部屋で、壁の沿ったガラスケースに、「昔の貴重なフィギュア」「プラモデル」「ガレージキット」「博物館ブランド物」「ジュラシック・パーク物」「食玩」などに分類されて飾られていました。殆どが「秘宝館」でご覧いただいた物ばかりなのですが、整然と並べられキャプションまで付けられると、いつもは我が家の棚でひしめき合っている見慣れた恐竜たちが、まるで別の、それは大そうな物に見え感無量でした。近々博物館のHPで詳しい展示内容がアップされるそうなので、是非ご覧になって下さい。
3月26日に会場でギャラリートークをしました。その時の写真です。

会場入り口付近。中央のケース内は、私が組んだ海洋堂のソフビキットで、家では埃を被っていましたが、こうしてディスプレイされるとやけに立派に見えます。

今回、破損が怖いので基本的には壊れにくい物ばかり持って行ったのですが、このコーナーだけは、ガレージキットを紹介する必要上思い切ってレジン製キットも展示しました。原型製作者の、お馴染み荒木さんをはじめとして、
「えんどるふぃん」の徳川広和さん、「SHINZEN造型研究所」の竹内信善さん。「アルカード」の牧野卓さんにコメントを頂き、私が製作したキットを並べました。みなさん、ありがとうございました。無事に帰ってくる事を祈るばかりです。ちなみに、上段左端のトリケラトプスが、荒木さん原型の海洋堂恐竜キット第1号(1985)です。

ギャラリートークと言っても、子供にフィギュアを見せびらかしたり、自慢話に終始したりで、皆さん呆れていらっしゃった様で…。


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田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。