アンキロサウルス
ヨロイ竜では最大で代表的なもの。首から尾にかけて背中側の全面が多数の骨板と棘で覆われていた。頭骨も非常に分厚く頑丈になっており、後頭部には三角形の角が突き出していた。尾の先端はクラブ状(ハンマー状)に膨らんだ硬い骨があり、ティラノサウルス類などの肉食恐竜に攻撃された際には、防御用の武器になったと考えられている。曲竜類や剣竜類の歯は非常に小さく貧弱であり、何を主食にしていたのかは不明であるが、おそらく柔らかい葉を丸呑みして体内で吸収していたと考えられる。
英名:Ankylosaurus 名前の由来:癒合したトカゲ 分類:鳥盤目 / 曲竜下目 / アンキロサウルス科 サイズ:体長 11メートル / 推定体重 4トン 生息時代:白亜紀末(7千万年~6千5百万年前) |
平たいハンマー
尾の先端は平たいハンマーのようなクラブが備わっている。ティラノサウルス類などの肉食恐竜に攻撃された際に、防御用の武器になったと考えられている。身を守る際、このクラブを左右に振り回し、敵に命中すれば大ダメージを負ったに違いない。ティラノサウルスのような獰猛な肉食恐竜と生息地が重なったことから、こうした重装備で身を守る必要があったのだろう。
全身を覆うよろい
アンキロサウルスは首から尾にかけて背中側の全面が多数の骨板と棘で覆われ、頭骨も非常に分厚く頑丈になっていた。捕食者の攻撃から身を守るのに有効であった。装甲化は徹底しており、なんとまぶたにさえも及んだ。しかし、腹部は無防備であり、襲われた際は地面にうずくまるようにして難を逃れたのであろうか。
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