スティラコサウルス
白亜紀後期に生息していた角竜類の一種である。頭部後方のフリルには、6本の大きなスパイクがあり、その下にも小さな突起が並んでいる。また鼻先には、巨大な角が1本あった。フリルを構成する骨格部分には、重量を軽減するための大きな開口部が2箇所あるため、スパイクやフリルは、捕食者の攻撃から身を守るための武器というよりは、捕食者や他のオスを威嚇したり異性へのアピール、 仲間を見分けるための役割だったのだろうか。歯は裁断機のような構造になっており、非常に繊維質で硬いものを主食にしていたらしいが、 具体的なことは不明。
英名:Styracosaurus 名前の由来:トゲのあるトカゲ 分類:鳥盤目/角竜下目/ケラトプス科 サイズ:全長5〜5.5メートル 生息時代:白亜紀後期 |
6本の派手な襟飾り
スティラコサウルスの最大の特徴である長大な襟飾り(スパイク)は6本備わっている。その縁には小さな突起が並んでいる。名前の由来となった特徴だ。これらの襟飾りや角は幼体では未発達であることから、角竜類の種を識別するための視覚信号であったという解釈がある。
ボーン・ベッド
スティラコサウルスは、1913年にカナダのアルバータ州で、チャールズ・スターンバーグによって発見され、 その後、この恐竜はローレンス・ラムによって記載された。 また、スティラコサウルスは米国のアリゾナ州のボーンベッド(大量の骨化石が密集して発見される地層)から 発見されたことがあり、大きな群れを成して移動する群動物だった可能性がある。