新恐竜秘宝館

Vol.9 秘宝館の全貌〜其の参 1993年の収穫

恐竜ファンにとって1993年は一生忘れられない年でしょう。前年から待ち焦がれた「ジュラシック・パーク」。あのブラキオサウルス初登場シーンは「ブラキオが立ち上がってはまずいだろ」などと突っ込みを入れるのも忘れ率直に涙しました。そしてフェンスを押し倒して現れるティラノの何と格好良い事!さらにガリミムスの疾走シーン等など、正に長年夢見た恐竜の姿がそこにあったのです。

巷もかってない、そして今後もないであろう程の恐竜ブームで、私なども何本かのTVの恐竜特番に駆り出される始末。勿論「恐竜コレクター=奇人変人」扱いでしたが…。そして当然のようにグッズの大洪水が私の懐を直撃したのです。今回はその年の収穫と、その後のJPシリーズのグッズを集めた棚をご覧頂きます。


写真1の上段はケナー社のアクションフィギュアや無数の小物、写真2はツクダ製のソフトビニールモデルの群れで巨大なティラノは1m近くあり値段もそれなりです。写真3のラプタ—、ティラノ、ディロフォサウルスはホライゾン製のソフビキットを組み立てたもの。映画のプロップを原型にしたものらしく、実に良く出来ています。
この他未開封のまま押入れに埋れた物、書籍(この年100冊以上の恐竜関係本が出版された!)、便乗商品、仕方なく買った角川Rex関係まで入れて、93年一年間で私のコレクションは一気に膨れ上がったのです。いくら使ったかは…考えないようにしています。

さらに第二作「ロストワールド」物(写真1下段)、パート3(写真4)と続き関連グッズは増える一方。USJ土産(ティラノ耳掻きやブラキオ指圧器等余り有難くないが)まで加わって収拾つかず。さらに2006年には第4弾が控えているとあっては、「またレコードを売って、飾るスペースを用意しなければ」と今から考えてしまいます。実は写真1写真4の棚はかってジャズのLPレコードがぎっしり詰まっていたのですが、いつのまにかJPに…というしょうもないオチでした。失礼シマシタ〜!


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田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。