新恐竜秘宝館

Vol.22 海外恐竜グッズ買いあさりの旅 その3

ドラムヘラーを発つ日の朝、最後のあがきで駅前のスーパーで小さなメタル製恐竜を購入。その日は一日バッドランドの恐竜公園で夢のような(暑さのせいもあって?)時間を過し、カルガリー泊。夜明け前にデンバーに飛ぶも、デンバー自然史博物館、市内のショップ共に、収穫グッズは無し。次の日はいよいよメインの目的地のひとつ、サウスダコタはラピッドシティ。スー騒動で有名になったブラックヒルズ地質学研究所(BHI)へ向かいます。
余談ですが、空港からのバスの道すがら、例の大統領の顔が彫られた岩山が眺望できるポイントで当然のようにバスは停車したのですが、誰もそんな物には目もくれず道端の地層を観察したりしていたのにはガイドもびびっていました。
途中で寄った地質学博物館で、スーツケースに斜めに入れてようやく収まる程長いマメンチサウルスの模型を買ったのですが、それが程なく日本で大量に出回るとは…おや、前にも同じ事を書いたような…。

BHI内の博物館はこじんまりとしたうえ、丁度同じ時期に池袋でTレックスを中心とした恐竜展をやっていて、スタンの実物等がそちらに出張していた為、特に大物はありませんでしたが、一昨年幕張に来たアクロカントサウルスがクリーニング中だったりして、バックヤードは見応えありました。ショップもなかなか充実していましたが、東京でだいぶ買ってしまったため、レプリカのカマラサウルスの爪3点セットやスタンの小さな歯など数点を買うに止まりました。

その頃、BHIはスーの所有権をめぐる裁判中で、「スーを救え」キャンペーンをはっていました。写真右の頭骨模型とバックル(日本で購入)、写真左のTシャツ(現地で。ハンガーは別物)は今となって超貴重なブラックヒルズ製スーグッズです。


翌日はひがな一日、BHIの発掘サイトで発掘というよりは化石拾い。で、収穫はと言うと、これです!(写真右)スタン・サクリソンさんにナノティラヌスと同定された歯の先端部分(13mm程)です。あまりの小ささに持ち帰りを許され、我が家の家宝のひとつとなっています。やはり買った物とはありがたみが違うわい…と買いあさり旅のテーマには思い切り反していますが、つい自慢してしまいました。
町と発掘サイトの間は大西部の荒野(ほんとに「大」というのが実感です!)が広がっていますが、そんな道端の土産物屋で買った、いかにも西部の恐竜グッズといった風情の恐竜トーテムポールを最後に紹介しましょう(写真左)。
次回はこの旅一番の収穫地、ユタです。


前の記事 次の記事

田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。