ソフト素材を使用した"あつめる"恐竜フィギュア
ジュラ紀前期の北米、中国に生息していたディロフォサウルスのPVC製フィギュアです。頭部に2枚の鶏冠が特徴で、近年再研究が進み、その結果から判明した鳥類に近い特徴を再現しています。コレクションしやすいサイズで、遊ぶだけでなくディスプレイとしてもお楽しみいただけます。
ディロフォサウルスDilophosaurus
分類 :竜盤目/獣脚亜目/ディロフォサウルス科
サイズ :全長6~7メートル
生息時代:ジュラ紀前期
頭頂部に特徴的な2枚の鶏冠がある原始的な肉食恐竜。かつては顎が弱く、屍肉食と考えられていた。しかし2020年に行われた骨格の再研究で、より強く大きな顎を持ち、鶏冠には俊敏な動作に必要な酸素を取り込む為の気嚢の役割があったことが示され、大きな体躯に関わらず、強力な前脚と長い後脚で素早く軽快に動き、狩りを行う頂点捕食者であったと考えられるようになった。
監修者 荒木一成さん インタビュー
- 今夏公開の映画にも登場したディロフォサウルスがソフトモデルの仲間に加わりました。ディロフォサウルスについてどのような印象をお持ちですか。
- ディロフォサウルスは頭部にV字型に2枚のトサカを持つ特徴のある恐竜なので、マニアにはわりと早い時期から人気のある恐竜でしたが、その名前を一躍有名にしたのは何と言っても1993年に公開された映画「ジュラシック・パーク」でしょう。
襟巻きを逆立て毒を吐く独特の設定は科学的な真偽はともかく、強く印象に残るものでした。 良くも悪くもディロフォサウルスで、最初に浮かぶ姿はジュラシック・パークのものでしょう。 - ディロフォサウルスは近年の研究で、鳥類に似た特徴が指摘されています。ソフトモデルの造形をするにあたり、意識された部分はございますか。
- ディロフォサウルスはジュラ紀前期の恐竜なので、原始的な羽毛があったかもしれません。羽毛といっても現在の鳥のようなしっかりした羽根状ではなく、細長い毛のような感じのものだったと考えられます。
今回のモデルでは、背中と前腕部分に原始的な羽毛を表現してみました。 - ポージングや台座部分については、どのようなイメージで造形されたのでしょうか。
- ジュラシック・パークのディロフォサウルスは、襟巻き以外はスマートなディロフォサウルスの特徴をよくとらえています。今回のモデルでもそのスマートで俊敏そうな長い手足や尻尾を表現しました。
- ディロフォサウルス ソフトモデルの彩色全般について、意識された部分はありますか。
- これもいつも書いていますが、ソフトモデルの他のラインナップと照らし合わせて、かぶらない色や模様を模索して彩色していますが、頭部のトサカは威嚇やディスプレイにも使われたと考え、目立つオレンジ色にしました。
- 最後にディロフォサウルス ソフトモデルについてコメントをお願いします。
- 小型の肉食恐竜と言えば、ラプトル一族が有名ですが、このディロフォサウルスも小型肉食恐竜の中でも独特のスタイルでカッコいいです。 そのディロフォサウルスがついにソフトモデルに登場しました!大型草食恐竜を襲わせるのも良し。仲間どうしで喧嘩させるのも良し。どうぞコレクションに加えてください。
監修者プロフィール
荒木一成(あらき かずなり)
自然史系博物館での恐竜復元模型製作、恐竜図鑑などの原型製作を手がける日本を代表する恐竜造形師。