“かわいい”だけじゃない恐竜ぬいぐるみ
可愛くデフォルメされたフォルムの中に、巨大な頭部や細長いシルエットなどの特徴が、ぎゅっとつめこまれたギガノトサウルスのぬいぐるみです。2足で自立が可能なので、遊んだり飾ったり楽しみ方が広がります。
ギガノトサウルスGiganotosaurus
分類 :竜盤目/獣脚亜目/カルカロドントサウルス科
サイズ :全長12~14メートル
生息時代:白亜紀後期
白亜紀後期の南アメリカ大陸に生息していた大型肉食恐竜で、1993年に初めて化石が発見された比較的新しい恐竜である。頭骨だけで1.8mもあり、ティラノサウルスと比べると大きいが、形状は全体的に細長く、顎の力は骨などを砕くほどはなかったと考えられている。複数個体の化石がまとまって発見されたことから、群れで狩りを行いアルゼンチノサウルスなどの大型の竜脚類も狩りの対象にしていたのではないかと推測されている。アフリカ大陸の北部に生息していたカルカロドントサウルスは近縁種であり、このことは二大陸がかつて地続きであった根拠とされている。
監修者 徳川広和さん インタビュー
- フェバリットのぬいぐるみシリーズ「スタッフドモデル」に、今回新たに5種類の恐竜・古生物が仲間入りしました。まずは、完成した新作全体の印象についてお聞かせください。
- 今回の5種も、それぞれにぬいぐるみとして表現したい特徴が違うので、デザイン作業は第一弾の5種とはまた別の難しさがありました。また、今回はモササウルスとプテラノドンという、恐竜以外の古生物2種が加わっています。 そのため、第一弾の5種と合わせて10種を並べた際には、モデル全体としてデザインの幅が広がり、より「フェバリット」らしさを表現できたのではないかと思っています。
- 徳川さんには、前回同様ベースとなるイラスト制作から恐竜・古生物の特徴の表現まで、幅広く監修をお願いしました。それぞれの恐竜について「特にこだわったポイント」や「見どころ」をご紹介いただけますか。
- 角やヒレなどの目立つ特徴がない姿なので、「ギガノトサウルスらしさ」をぬいぐるみで表現するのが予想外に難しかった恐竜です。頭の大きさや形状の微調整を繰り返して仕上げていきました。
- カラーリングについては、前作同様に日常の空間にも自然に溶け込む落ち着いた配色でまとめられています。それぞれの恐竜の色を考える際に、意識されたイメージやモチーフがあれば教えてください。
- Q2にも答えた通り、シンプルなデザインで「ギガノトサウルスらしさ」を出すのが難しかったので、色で大型肉食恐竜としての重量感を表現したいと思い、他のスタッフドモデルに比べて落ち着いた色にしました。
- 最後に、今回のスタッフドモデルを手に取る方々へ、メッセージをお願いいたします。
- 第一弾での商品開発の経験があれば第二弾はスムーズに進むかも、と思っていましたが、予想外に苦労しました。恐竜・古生物の姿の幅広さとぬいぐるみとしてのデザインの難しさを改めて知る事になりました。とはいえ、今回も楽しい作業だったことは前回と変わりません。今回の5種の中にも皆さんのお気に入りが見つかればとても嬉しいです。
監修者プロフィール
徳川広和(とくがわ ひろかず)
パレオアーティスト/古生物復元模型作家
学術的な考証と立体物としての魅力が融合した作品をめざす恐竜・古生物復元模型作家。
