新恐竜秘宝館

Vol.23 海外恐竜グッズ買いあさりの旅 その4

旅も残すところあと2日。昼頃にソルトレークシティに降り立った我々は休む間も惜しんでユタ自然史博物館へ向いました。とにかく2日間で5つの博物館、しかもたがいにバスで数時間の距離がある所を巡るわけで、大変な強行軍です(結局2日目に予定されていたブリガム・ヤング大学は飛ばされてしまい4ヶ所になりましたが)。
ユタ自然史はとくに見る物もなく、ショップで少々高いが良く出来ている頭骨ピンバッジを8個購入、全種買わなかった事をちょっと後悔しつつ次の東ユタ大学有史前博物館へ。


バスで2時間程ゆられたどり着いたこの博物館は、ユタラプトルやガストニア等、発見されて間もない恐竜の実物化石が見所。ショップも小さいながらユニークな物が置いてあっていい感じです。じっくり吟味したおかげで絶滅哺乳類の展示までたどり着かなかったのは致し方無いでしょう。(恐竜と哺乳類の展示室の中間にショップがあったので引っ掛っている内に帰りの時間になってしまいました。)ここでは博物館オリジナル(こういうのが嬉しいですね)の小型恐竜(オルニトミムス類?)の足跡レプリカ・アクリルスタンド付きを買いました。

復往4時間かけて見学は1時間半位。ちょいと郊外の博物館という感じなのですが、アメリカはやはり広い…。ソルトレイクに帰るともう夕方で、この日の日程は終了。 最終日は、恐竜ファンなら一生に一度は詣でなければならない国立恐竜記念公園へ。巨大ボーンベッドを建物で覆った、例のアレです。途中で恐竜の町バーナルを通過。バーナルは本でお馴染みの恐竜で町興しをした憧れの地。町中に恐竜の看板が溢れ、土産物店は恐竜グッズの宝庫の筈。前年のツアーはバーナルに泊まったそうなのですが、今回はソルトレイクシティ泊に変更になって何とも残念!帰途に町なかのフィールドハウス博物館による予定なので、それに期待しつつ一路聖地へ。 恐竜公園土産は予想に反して余り無く(Tシャツ位)、近くの土産物屋で恐竜道路標識(ユタにちなんでウルトラサウルス)等小物を買うに留まりました。 で、最後の寄港地フィールドハウス博物館に着いたのですが、時間が押していて、なんと見学時間が30分しか取れないとの事。これはもう見学は捨てるしかないと覚悟を決め、ミュージアムショップへ一目散です。 いい物がありました。素晴らしい出来のピューターモデルの恐竜4体(もっとあったのですが予算が…無念)奇妙な味わいのヴェロキラプトル(当時としては画期的な全身羽毛だが尻尾を付けた三点直立…しかも安定悪し)とエウオプロケファルス、不正確だが格好いいアロ頭骨模型などなど、30分はあっと言う間でした。

これで北米ツアーはおしまい。物凄く中身が詰まった、夢のような8日間でしたが、「日がな一日バーナルの町を散策してお腹いっぱい恐竜グッズを買いあさる」という夢は持ち越しになってしまいました。


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田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。