恐竜のソフト素材を使用したあつめるフィギュア
獣脚類の特徴と鳥類の特徴を併せ持つ原始的鳥類アーケオプテリクス/始祖鳥のPVC製フィギュアです。コレクションしやすいサイズで、遊ぶだけでなくディスプレイとしてもお楽しみいただけます。
アーケオプテリクス/始祖鳥Archaeopteryx
分類 :古鳥亜綱/始祖鳥目/始祖鳥科
サイズ :全長30〜50センチメートル
生息時代:ジュラ紀後期
全身を覆う羽毛や風切羽などの鳥類の特徴と、嘴に生えた鋭い歯や鉤爪のある前脚、長い骨の通った尻尾などの獣脚類の恐竜の特徴を併せ持つ原始的鳥類である。しかしながら、生物学上は爬虫類に近く、現生鳥類の直接的な祖先ではないとされている。胸骨が発達していない為、現生鳥類のように自由に飛び立つことはできず、強い脚力を持つ長い脚を使って地面を滑走した後、飛び立ったと考えられている。
監修者 荒木一成さん インタビュー
- 長らく最古の鳥類と考えられてきた始祖鳥について、どのような印象をお持ちでしょうか。
- 始祖鳥は私が子供のころから図鑑や教科書にも必ず紹介されていた絶滅生物の代表格で、爬虫類と鳥類の間を結ぶ重要な化石でしたが、近年、小型の羽毛恐竜では?という説もありとても興味深いですね。
- 恐竜と鳥の特徴を併せ持った始祖鳥を造形するにあたり、難しかった点はありますか。
- 始祖鳥を恐竜に寄せて造形するか、鳥に寄せて造形するかでスタイルやポーズが変わってくると思いますが、今回はポーズ指定があり、鳥寄りに造形しています。難しかったのは、やはり翼の表現ですね。鳥には無い尻尾があるので、尾羽根も大きく作りました。
- 樹上性や陸上性など様々な説がありますが、今回のアーケオプテリクス/始祖鳥 ソフトモデルはどのようなイメージで造形されたのでしょうか。
- 今回のモデルは陸上性で、風に向かって羽根を広げて走り、飛び立つイメージで作っています。胸の筋肉が発達していないので、羽ばたくというよりも滑空して飛行していたのでしょう。
- 始祖鳥の羽の色の発見は、アーケオプテリクス/始祖鳥 ソフトモデルの彩色に反映されているでしょうか。
- 数年前の研究で羽根の色が黒かったという説があったので、それを取り入れています。全身真っ黒だとカラスみたいなので、グレー、ホワイトのストライプ、頭部の赤色などで変化をつけました。
- 最後に今回のモデルについてコメントをお願いします。
- 始祖鳥を恐竜と捉えると、羽毛恐竜のイメージが見えてきます。もしかしたらもっとカラフルな模様を持っていたかも知れません。このモデルも羽毛恐竜の数ある謎のひとつの答えかも?と、思いを馳せてみてください。
監修者プロフィール
荒木一成(あらき かずなり)
自然史系博物館での恐竜復元模型製作、恐竜図鑑などの原型製作を手がける日本を代表する恐竜造形師。