「対決」をテーマに立体化したミニフィギュアシリーズ
ジュラ紀後期、北米大陸の林間でのアロサウルスとステゴサウルスを切り取ったPVC製ミニフィギュアです。ディスプレイしやすいサイズなので、デスク周りや棚のアクセントなどお好きな場所に飾っていただけます。
宿命の対決〜Story〜
中世代ジュラ紀後期、北アメリカの林の中で、植物を貪る一頭のステゴサウルス。眼前の餌に気を取られ、天敵のアロサウルスの接近に気づいていない。自慢の尻尾のスパイクを振り回すこともできないまま、対決は一瞬で終わる。狩りが得意な若いアロサウルスは、誰にも邪魔されることなく、悠々と獲物を食べ始める。
監修者 荒木一成さん インタビュー
- アロサウルス vs ステゴサウルス ミニモデル全体のコンセプトを教えてください。
- シーンモデルでは戦っている最中がメインになりますが、このモデルは戦いが終わった後のシーンを再現しました。実はこのシーンは私からのリクエストでした。
- ポージングについて、どのようにイメージされましたか?
- ライオンが狩りをしたあと、シマウマを食べているところをイメージしました。多くはハラワタ(内臓)から食べ始めるようなので、腸を引っ張り出しているシーンも考えましたが、造形的な見栄えから内臓は残し、太ももの肉をむしり取っているシーンにしました。
- 研究結果や判明している事象において、当モデルに反映されていることはありますか?
- アロサウルスとステゴサウルスが戦ったであろう化石の証拠があります。それによると、ステゴの尻尾のスパイクは十分な武器になったようです。今回はその武器を使う前に襲われたという想定です。
- モデルの塗装について、注意された点はありますか?
- アロサウルスは緑系にして、ステゴは他のモデルと差異がでるように配色しました。あらわになった内臓は鮮やかなピンクで生々しさを出しましたが、血溜りの赤色は極力少なくするよう配慮しました。
- 台座の部分について、どのような情景をイメージされていますか?
- 林の中ということで、少しシダ類、地衣植物的な表現もしました。
- 最後にこのモデルについてコメントをお願いします。
- 狩りや戦いの最後はこのモデルのようなシーンが必ずあったでしょう。このアロサウルスが食べ残した肉はもっと小さい肉食恐竜や哺乳類が食べ、最後には骨のみが残り、それも土に還り、植物を育て、ステゴサウルスなど植物食恐竜の餌になったことでしょう。
監修者プロフィール
荒木一成(あらき かずなり)
自然史系博物館での恐竜復元模型製作、恐竜図鑑などの原型製作を手がける日本を代表する恐竜造形師。