Vol.53 恐竜消しゴム
少し前にテレビで、消しゴムコレクターとして有名な楠田枝里子さんがコレクション自慢をしていましたが、消しゴムコレクターの世界は恐竜コレクターのそれよりも随分と盛り上がっている様で、ネット上では海外のコレクターも含めたくさんの人がHPを開設してコレクションを競い合っています。ただ残念な事に恐竜は冷遇されているようなので、この場を借りて恐竜消しゴムの存在をアピールしようかと。消しゴムコレクターの方が見てくれると良いのですが。
いわゆる「玩具消しゴム」の歴史についてネットで調べたのですが、結局判りませんでした。ウィキペディアに「スーパーカー消しゴムは70年代半ば」という記述がありましたが、我家の恐竜消しゴムの一部はそれより古そうです。今回紹介する消しゴムは、いつどんなメーカーが作ったのか判らない物が殆どで、資料的価値はありませんが、カタチを楽しんで下さい。消しゴムの定義は良く判らないのですが、今回は(1)消しゴムサイズで、(2)鉛筆の字が消せそう、という2点で選んでみました。
写真 1、2は今回唯一の“お宝”と言えるもの。1980年、NY自然史初体験の時にミュージアムショップで買いました。Erasersは辞書でしらべたら正に「消しゴム」でした。エダフォサウルスは形もよく,模型としても珍しいです。6cm程。
写真 3は気に入って集めている昔の骨格シリーズで、ヤフオクやアンティーク玩具屋で、時折見かけます。4cmに満たない小さな物ですが、特徴をとらえた、なかなか良い造型だと思います。
写真 4、5、6はその他大勢。写真 7はまさかの槽歯類デスマトスクス!。チョコラザウルスにさえも取り上げられず、私の知る限りフィギュア化されたのは50年代のアメリカ、ナビスコ・シリアルの景品と、現代ドイツのシュライヒというメーカーの1/40の物だけです(写真 8)。
写真 11、12は現代の物。「恐竜図鑑」はフィギュア(本当に小さい!)のおまけが付いた本の形の消しゴム。写真 12は「化石発掘消しゴム」という名で、使い終わると頭骨が取り出せるようです。
田村 博 Hiroshi Tamura
ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。