“かわいい”だけじゃない恐竜ぬいぐるみ
可愛くデフォルメされたフォルムに、それぞれの恐竜の特徴をぎゅっとつめこんだステゴサウルスのぬいぐるみです。お子さまから大人まで楽しめる“やさしい恐竜”の登場です。
監修者 徳川広和さん インタビュー
- ぬいぐるみはデフォルメされた独特の世界観を持ち、その愛嬌とやわらかな雰囲気は、小さなお子様から大人の方まで幅広い世代に親しまれています。今回フェバリットでは「スタッフドモデル」として新たにぬいぐるみシリーズがラインナップに加わりますが、徳川さんはぬいぐるみに対してどのような印象をお持ちでしょうか。
- 「恐竜・動物をぬいぐるみの素材やサイズに合わせてどのようにデザインするのか」にはずっと興味があり、国内での商品は勿論、海外の博物館を訪れたときにミュージアムショップでぬいぐるみ商品を見るのが楽しみの一つです。その中で「自分だったらこうするかな」というイメージもいろいろと出来上がってきていました。今回のスタッフドモデルは、そうやって長年自分のなかで温めてきたぬいぐるみ恐竜像を試す事が出来る、念願の機会になりました。
- 「かわいい恐竜」をテーマにしつつも、恐竜本来の特徴を捉えることで、個性と愛らしさが共存するモデルが誕生しました。徳川さんには、ベースとなるイラスト制作から恐竜の特徴とその表現まで幅広く総合的な監修をご担当いただきました。ステゴサウルスについて、表現したかったポイントや見どころをお聞かせください。
- とても特徴的な姿なので、ステゴサウルスに見えるようにデザインする事は難しくない恐竜でした。そこで細かい部分でも「出来るだけステゴサウルスらしさを表現したい」と考え、まず一番に決めたのは背中の板の左右非対称の並びを再現する事でした。また頭の形も出来るだけ実際の頭骨に近い形を意識しました。
- 恐竜のカラーについて、全体として日常空間にも馴染みやすい落ち着いた配色でまとめられています。ステゴサウルスのカラーについて具体的にイメージされたものやモチーフがあればお聞かせください。
- ステゴサウルスのイメージとして根強いグリーンとオレンジの組み合わせです。グリーンはぬいぐるみだからこそ似合う色、という事で明るいグリーンを選びました。
- 最後に、今回のスタッフドモデルについて全体的なご感想や、これから手に取る方々へのメッセージをお願いいたします。
- 今回のスタッフドモデル制作の感想は「大変だけど楽しかった!」です。 普段の復元模型制作と違い、ぬいぐるみは大きさや使う布地・素材の制約が大きく、なかなか思うような形にはなりません。その制約の中でその恐竜らしさとかわいさを表現するというのは難しく、その一方でその恐竜の魅力を改めて探るとても楽しい作業でもありました。そうやって出来たスタッフドモデルは、ぬいぐるみとしてのシンプルなデザインの中に「恐竜のカッコよさとかわいさ」の両方があるフェバリットならではのアイテムになっていると思います。 皆さんにもこのスタッフドモデルを通じて、恐竜の新たな魅力を見つけて楽しんで貰えれば嬉しいです。
監修者プロフィール
徳川広和(とくがわ ひろかず)
パレオアーティスト/古生物復元模型作家
学術的な考証と立体物としての魅力が融合した作品をめざす恐竜・古生物復元模型作家。