恐竜のソフト素材を使用したあつめるフィギュア
近年発表された半水棲の生態に適応した姿を再現したスピノサウルスのPVC製フィギュアです。コレクションしやすいサイズで、遊ぶだけでなくディスプレイとしてもお楽しみいただけます。
スピノサウルスSpinosaurus
分類 :竜盤目/獣脚亜目/スピノサウルス科
サイズ :全長13~15メートル
生息時代:白亜紀前期末から後期
背中に高さ1.8mにも達する“帆”があるのが最大の特徴で、体温調節や敵への威嚇、異性へのアピールのために用いていたと考えられている。歯が比較的真っ直ぐで、顎の形状が細長いことなど、他の獣脚類と異なる特徴がある。1912年に発掘された化石標本は、第2次世界大戦の空襲によって失われ、研究が停滞していたが、近年発掘された化石により、ワニのような半水棲の生態であった可能性も指摘されている。
監修者 荒木一成さん インタビュー
- 今回のスピノサウルス 遊泳ver. ソフトモデルは、2014年に発表された姿を元に造形されていますが、新しいスピノサウルス像の第一印象をお聞かせください。
- もともと謎の多い恐竜でしたが、ジュラシックパーク3で颯爽と登場したスピノサウルスにとりこになった恐竜ファンも多かったと思いますが、今回の半水棲の四足歩行の姿を見たときの第一印象は、「これはまたえらい不恰好になったな!」と言うのが正直な印象でした。
- スピノサウルス 遊泳ver. ソフトモデルのポージングや造形のこだわりをお聞かせください。
- 最初は不恰好だなと思いましたが、水中を泳ぐ姿はきっとワニやイグアナのように尾を推進力にして魚を捕らえてるであろうというイメージを想像すると、それはそれで、今までの陸上のスピノサウルスと生活スタイルに無かったかっこいいスタイルに思え、そのイメージで作ってみました。
- 以前にはスピノサウルス ソフトモデルの造形も担当されていますが、今回のスピノサウルス 遊泳ver. ソフトモデルとの造形の違いや変更点をお聞かせください。
- 以前のスピノサウルスは陸上を闊歩する二足歩行の後脚の長いタイプでしたが、今回のスピノサウルスは四肢の長さはあまり違わない四足歩行のため、陸上を歩くポーズより、水中を泳いでいるポーズの方が、より今回のイメージに合うと思い、水中遊泳スタイルにしています。
- 彩色について、スピノサウルス ソフトモデルとは違うカラーリングがされていますが、どのようなイメージで決められたのでしょうか。
- すごく安直ですが、現在の水際のハンターと言えばワニなので、ワニっぽいカラーリングにしました。もっとも同じ時代に巨大な絶滅ワニも生息していましたが(笑)。
- 最後に今回のモデルについてコメントをお願いします。
- 最初に書いたようにスピノサウルスは謎の多い恐竜でしたが、新しい化石の発見や研究が進んで、復元スタイルがどんどん変わってきました。もしかしたらまた新しい発見があって、違う姿になる可能性も0ではないでしょう。今回はそのなかでも最新の復元を私なりに一番かっこよく表現した自信のモデルです。是非コレクションのひとつにお加えください!
監修者プロフィール
荒木一成(あらき かずなり)
自然史系博物館での恐竜復元模型製作、恐竜図鑑などの原型製作を手がける日本を代表する恐竜造形師。