全長40cmを超えるやわらか素材のあそべるフィギュア
近年発表された半水棲の生態に適応した姿を再現したスピノサウルスのビニール製フィギュアです。小さなお子様が触れても安全な素材を使用しているため、リビングや子ども部屋に安心して遊んでいただけます。
スピノサウルスSpinosaurus
分類 :竜盤目/獣脚亜目/スピノサウルス科
サイズ :全長13~15メートル
生息時代:白亜紀前期末から後期
背中に高さ1.8mにも達する“帆”があるのが最大の特徴で、体温調節や敵への威嚇、異性へのアピールのために用いていたと考えられている。歯が比較的真っ直ぐで、顎の形状が細長いことなど、他の獣脚類と異なる特徴がある。1912年に発掘された化石標本は、第2次世界大戦の空襲によって失われ、研究が停滞していたが、近年発掘された化石により、ワニのような半水棲の生態であった可能性も指摘されている。
監修者 荒木一成さん インタビュー
- ダイナソービニールモデルでは2体目となるスピノサウルスですが、今回のスピノサウルス 四足歩行ver. ビニールモデルの造形のコンセプトをお聞かせください。
- FD-304スピノサウルス ビニールモデル(以前のオレンジカラーのもの)は後脚の長い二足歩行スタイルでしたが、今回同じスピノサウルスでも水陸両棲、四足歩行の新しい説が発表されました。ビニールモデルはリアルな造形というよりも、全体にデフォルメした、小さいお子さまにも親しみやすい造形にするとともに、新説の持つ独特のスタイルを表現できるように心がけました。
- 陸上と水中の両方に適応していた新しいスピノサウルスを造形するにあたり、こだわった点や苦労した点をお聞かせください。
- 新説で面白いと思ったのは、前脚のナックルウォーキングで、ゴリラのように手のこぶしを使って四足歩行していたところです。背中の帆もこれまでの半円形ではなく、変形の扇型で、ここも面白い形状だなと思いました。水棲に適した部分は後脚に水かきがあるところです。肉食恐竜で四足歩行のものはあまり記憶がありませんが、前脚の形状のせいか、相撲取りの仕切りみたいで、これから獲物に突進していく感じが出たと思います。
- FD-304スピノサウルス ビニールモデル(以前のオレンジカラーのもの)の造形も担当されていますが、今回のスピノサウルス 四足歩行ver. ビニールモデルとの造形の違いや変更点をお聞かせください。
- 同じスピノサウルスでも新しい説が発表されると、これほどスタイルが変化するのかと驚きと共に、頭骨や歯の形から魚食と予想されていましたので、水棲に適していたスタイルは意外ではありませんでした。大きな違いはやはり四足歩行部分ですが、ソフトモデルでは水中を遊泳している姿を造形しましたので、ビニールモデルでは手に持って遊んでもらえるように、陸上を歩行している姿で造形をしました。
- 彩色は鮮やかなブルーが印象的ですが、どのようなイメージで決められたのでしょうか。
- ビニールモデルのシリーズで、オリジナリティを出す意味もありますし、水辺には明るいブルーカラーも似合うかなと思いました。やはり帆の変形した扇型は魅力でして、白のラインを入れ形に似合う模様にしました。
- 最後に今回のモデルについてコメントをお願いします。
- 四足歩行の肉食恐竜はとても珍しいので、魚のフィギュアを咥えさせたりガシガシ遊んでください!
監修者プロフィール
荒木一成(あらき かずなり)
自然史系博物館での恐竜復元模型製作、恐竜図鑑などの原型製作を手がける日本を代表する恐竜造形師。