手のひらサイズの恐竜頭骨フィギュア
博物館や恐竜イベントで見る機会があるフクイベナートルの恐竜頭骨をモチーフにしたミニフィギュアです。ディスプレイしやすいサイズなので、デスク周りや棚のアクセントなどお好きな場所に飾っていただけます。背景台紙になる情報カードが付属します。
フクイベナートルFukuivenator
分類 :竜盤目/獣脚亜目/マニラプトル形類
サイズ :全長2.5メートル
生息時代:白亜紀前期
フクイベナートルは福井の狩人という意味を持ち、白亜紀前期に生息していた全長約2.5メートルほどの新種の小型獣脚類である。頭骨を含む全体の約70%にあたる骨が確認された。歯が円錐形で鋸歯がないなどの特徴から、雑食性であったと考えられる。また、CTスキャンにより復元された内耳の形を解析した結果から、平衡感覚と聴力は、恐竜の中では比較的優れていたと考えられている。
監修者 徳川広和さん インタビュー
- ダイナソーミニモデルにスカルシリーズがラインナップされました。
博物館や恐竜イベントなどで見る機会が多い恐竜の頭骨ですが、どういう点に魅力・面白さを感じられますか。 - 頭骨は恐竜だけでなく全ての脊椎動物で様々な特徴が集中する部位になり、やはりその動物を知る上での一番重要な部位でしょう。一方で恐竜を含む多くの古生物の場合、頭骨はなかなか化石として残りにくい部位でもあります。博物館などで展示される頭骨には、同じ恐竜でも発見部位や復元手法によって形状も違いがあり、それは各頭骨の個性・そして魅力と言っても良いかも知れません。そういった違いに注目して様々な展示を見比べて、自分のお気に入りを見つけるのも楽しみ方の一つかと思います。
- 原型造形の際にはどのような点に注目・留意されましたか?
- A. 全体的には一番オーソドックスで皆さんにも馴染みのあると思われる標本・資料をベースに、情報の足りない部分等は他の標本・近縁種を参考にしました。資料の選択・見方については、やはり私では難しい部分が多く、監修の渡部真人先生の指導・助言があってこそ可能な作業でした。また資料面においては平山廉先生にも様々な標本・レプリカを見せて頂き、博物館では見られない部分を色々な角度で観察出来た事は非常に大きな助けになりました。
福井産の恐竜3種に関しては、現在展示されている各復元頭骨を再現することが目標になります。福井県立恐竜博物館等で撮影した多くの画像を元に作業を進めましたが、監修作業での指示・指摘の中で私が見落としていた部分、また重要な特徴を学ぶことができ、それは福井の恐竜達の魅力を改めて知る事にもなりました。 - 最後にこのモデルについてコメントをお願いします。
- 普段の復元模型製作の際に、その芯として簡易な頭骨を作るのですが、今回のように頭骨そのものをしっかり造形する事はほぼ初めてで、改めて頭骨をじっくりと観察・勉強する機会になりました。今回のシリーズが皆さんにとっても頭骨に興味を持ち、今までと違う視点での観察や発見をして貰えることに繋がれば嬉しいです。
監修者プロフィール
徳川広和(とくがわ ひろかず)
学術的な考証と立体物としての魅力が融合した作品をめざす恐竜・古生物復元模型作家。