Vol.39 水晶宮の夢の跡 イギリスで恐竜三昧・前編
2月のはじめ、ひょんな事からロンドンに一週間程滞在する事になり、これ幸いと周辺の恐竜スポット詣でをしてきました。2回に分けて報告します。まずは秘宝館の名にぴったりの、ウォーターハウス・ホーキンス製作の名高い水晶宮の恐竜達から。水晶宮とホーキンスの恐竜についてはこちらをどうぞ。
ホーキンスの水晶宮恐竜は世界最古の実物大復元像としてあまりにも有名で、フェバリットコレクションのオールディーズ・シリーズにも角付きイグアノドンが加えられています。これは見に行かない訳にはいきません。
ロンドンから電車で20分あまり、水晶宮の名前を残すクリスタルパレス・パーク駅で下車。隣接した公園の一角の池に水晶宮の恐竜(と言っても恐竜は当時発見されていた3種だけで後は海生爬虫類など)はひっそりと佇んでいました。西日を受けた石の恐竜達は神々しいばかりで、150年の重みの前に、大げさでなく手を合せたくなる程でした。写真で雰囲気が伝わるといいのですが。
(1) 左がオーウェン。右がホーキンス。
(2) 角付きイグアノドンのペア
(3) ヒラエオサウルス
(4) 有名なメガロサウルス
(5) ジュラ紀のワニ、テレオサウルス
(6) ちょっと細身のプレシオサウルス
(7) 大迫力のイクチオサウルス
(8) ラビリントドン(両生類)
(9) 何故か亀の様なディキノドン
(10) プテロダクティルス
(11) 何とモササウルスです!
(12) アノプロテリウム
(13) パレオテリウム
(14) メガテリウム
(15) メガロケロス
水晶宮マップ。地図中の番号と写真の番号が対応しています。
次回はロンドン自然史博物館の驚愕の海生爬虫類回廊、聖地ライムリージス化石ショップ巡り等です。
田村 博 Hiroshi Tamura
ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。