生物図鑑

スピノサウルス

スピノサウルス

背中に高さ1.8メートルにも達する発達した“帆”が最大の特徴である。最大の獣脚類であった可能性があるが、 骨格は非常に不完全にしか知られていない。ドイツの古生物学者によって第一次世界大戦前にエジプトで発掘され、 標本はミュンヘン市に運ばれた。1915年に新属新種として発表されたが、研究の基礎となった資料(模式標本という)は 1944年の第二次大戦の空爆で全て失われてしまった。戦後になって、バリオニクス(英国)やスコミムス(ニジェール)など近縁の獣脚類が白亜紀のアフリカや欧州に広く分布していたことが判ってきたが、背中の“帆”の発達はスピノサウルスほど顕著ではない。これらスピノサウルス類の歯は細長く、鋸歯(きょし)がなく、細長いアゴの形状から、魚を主食にしていた可能性が考えられている。また、近年発掘された化石により、ワニのような半水棲の生態であった可能性も指摘されている。

 英名:Spinosaurus
 名前の由来:とげのあるトカゲ
 分類:竜盤目 / 獣脚亜目 / スピノサウルス科
 サイズ:体長 13~15メートル / 推定体重 4~6トン
 生息時代:白亜紀前期末から後期(1億年前-9千万年前)
スピノサウルス地図

スピノサウルス骨格・頭骨帆の役割とは?

背中に高さ1.8mにも達する“帆”があるのが最大の特徴で、体温調節や敵への威嚇、異性へのアピールのために用いていたと考えられている。

細長いあご

魚食性のワニを思わせる細長いあごは、主に魚を捕食していたと推測されている。

半水棲だった?

1912年に発掘された化石標本は、第2次世界大戦の空襲によって失われ、研究が停滞していたが、近年発掘された化石により、ワニのような半水棲の生態であった可能性も指摘されている。

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スピノサウルスサイズ



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