新恐竜秘宝館

Vol.68 続・帰って来た恐竜の夏

引続き今年の恐竜の夏の出来事です。予定通り8月の初め、岐阜県の高山市荘川町で開催された「荘川化石フォーラム」に参加。恐竜倶楽部の仲間に誘われたのですが、思い切って行って本当に良かった…。

前回書いたように荘川は20年ほど前、恐竜倶楽部仲間と共に、日本で最初にティラノサウルス類の歯を発見した伝説の化石ハンターで昨年惜しくも亡くなられた大倉正敏さんや地元の化石ハンター下島志津男さん(お二人とも荘川で恐竜の卵殻化石を発見されている) に連れられ手取層群の露頭を巡ったという、夢の様な思い出の地なのです。

 

フォーラムは真鍋真博士、千葉大の伊佐治鎮司博士、それに筑波大の院生で卵殻化石の研究をされている植松理菜さんの講演で、荘川で発見された卵殻化石の研究報告(こちらの資料と同様な内容)と、岐阜の恐竜化石研究の歴史、故大倉正敏さんの功績を振り返るといった内容でした。会場には荘川で発見された化石と共に大倉さんが愛用されていた発掘道具なども展示されていて、石をたたく大倉さんの姿が蘇ってくるようでした。(こちらのブログに写真が載っています。)

しかし、実はお楽しみは前日に高山市の料亭魚隆で催された懇親会。講演者お三方を交えた14人程の内々での飲み会です。恐竜倶楽部からは6人、漫画家の所十三さん、講演者の伊佐治さんも何を隠そう恐竜倶楽部会員なのです。そして懐かしい、相変わらず発掘焼けした下島さんや、その昔名古屋にあった恐竜ファンが集う伝説の喫茶店「喫茶アイビー」(真鍋先生をはじめ、ホルツ博士やドン・チミン博士など内外の研究者も来店したとか)のマスターで荘川にも深く関わっている林茂樹さんもますますお元気で嬉しくなりました。このような方々と恐竜を肴にして飲めるなんて…幸せな一夜でした。

帰りがけに名古屋近郊にある大倉さんのお墓にお参りもできたし、たった1泊でしたが大充実した旅行でした。

 

横浜みなとみらいのショッピングモール、ランドマークプラザとマークイズで開催された恐竜イベント「みなとみらい恐竜ワールド」は、子供向けのアトラクションやクイズラリー、恐竜グルメ、などが中心で(ハードロックカフェ特製キッズ恐竜Tシャツなどというのもありました)、私的に欲しい物はまるで無く、悔し紛れにトイザらスでバーゲンの恐竜オモチャを買ったくらいでほぼ散財せずに済んだのですが、展示されていた恐竜ロボットがいつの間にか進化していて、ちょっとした驚きでした。

画像1

造形も良く(ラプトルは不気味な毛の生え方でしたが)動きもスムーズ。ティラノサウルスとヴェロキラプトルは1分近い動きがプログラミングされていて、見ていて飽きません。(ステゴサウルスは期待以上の動きはせずトリケラトプスは動きませんでしたが…)

特にヴェロキの頭をプルプルさせる動きはキュートで何度も見てしまいました。会場で配布されていた恐竜くんデザインのシールをゲット。

 

「神保町ヴンダーカンマー」は古生物関係のものはありませんでしたが、クラウドファンディングで作られた「系統樹マンダラ【ワニ編】」が売られていたので即購入。それと去年に引き続き1500円の「骨ガチャ」もあったので、カバ、クロツチクジラ。それにヒト(これは私的にはハズレ)の透明頭骨をゲットしました。

 

そして結局「化石ハンター展」にリピートして9900円もするチベットケサイの頭骨レプリカを買ってしまいました。全高10㎝程(10/79スケールと銘記!1/8でいいのに…)の小さな物なのに高い高いと愚痴りながら買いましたが、ケサイの復元の苦労を綴った本「化石の復元承ります」を読みながら手にすると、まあ仕方がないかなと…。

画像2

骨ガチャのカバ、クロツチクジラとチベットケサイです。

 

そして9月に入ってから「JW新たなる支配者」の2度目鑑賞。前回は目まぐるしさについて行けず、おまけに3D眼鏡まで付けていたので細部が判らなかったのでリベンジです。今回は落ち着いて味わうことができました。疑問点はさらに増えましたが2度目でも十分楽しめました。よくできた映画だと思います。ただあのエンディングは、哺乳類と仲良くしている映像も含めて、失笑するしかありません。本当に残念。細かな感想等はフィギュアを紹介しながら書こうと思います。

 

今回は「新たなる支配者の新たなるコレクション」紹介に加え、過去6作のJPJWシリーズに登場したティラノサウルスとヴェロキラプトルなどの、ケナー、ハスプロ、マテル製のアクションフィギュアの代表的な物を並べてみたりするという趣向です。

画像3

まずはマテルの新たなる買い物から。

ブルーとオーウェンとキツネのセット。とてもいい感じのキツネですが、映画ではブルーが我が子に与える餌として死骸での登場。しかもベータは餌にありつく前に捕えられてしまうので狐なのに犬死にとなってしまいました。

それにしてもブルー親子はなぜわざわざ好き好んで、あんな雪深い森に棲んでいるのでしょうか?前回ブルーが自由の身になったのは遥か南のカルフォルニアです。無毛のラプトルには寒さは堪えるでしょうに。

今回はイタリアの恐竜保護区も湖が凍っていたし(ピロラプトルに襲われ氷の割れ目に落ちたオーウェンや、テリジノサウルスから逃れる為に池に身を潜めたクレアは風邪をひかなかったのだろうか?)、アパトサウルスは雪が舞う中使役されていたし、モササウルスが登場するのは寒風吹きすさぶオホーツク海と、マルタ島以外は寒々とした風景が続いていました。恐竜達には大迷惑な設定ですね。

 

イグアノドンは映画初登場にして初フィギュア化。意外な事に、様々なマイナーアベリサウルス類や、最近ではタイのスピノサウルス類シアモサウルスまで網羅しているマテルJWシリーズですが、例えばディプロドクス、始祖鳥、オルニトミムス(オルニトミモサウルス類はガリミムスのみ発売)など有名どころが抜け落ちているのです。

このイグアノドン、一見、なかなかにイグアノドンなのですが前肢が異様です。親指スパイクが無く、何故か4本しかない指の第4指が蹴爪の様になっています。あの歯があるプテラノドン同様、何か裏事情があるのか?映画でもそうなのかを確かめるのが、2度目鑑賞の目的の一つでした。初回では不覚にもイグアノドンが出演した事すら気が付かなかったのです。で、結果はと言うと、イグアノドンはケージから首を伸ばして餌を食べただけで首から上のみの出演でした…ちゃんちゃん…です。

 

ディメトロドンも映画初出演ですが(「炎の王国」で、ロックウッド邸に模型は飾られていました)、フィギュアはジュラシック・パーク(1993)の時にケナーから発売されています。写真右端の緑色のものです。中央は2019年に「ディノライバルズ」シリーズとしてマテルから発売されたものでロックウッド邸の模型がモデルだと思われます。そして新たなるディメトロドンは、後程紹介するアラン・グラント博士とセットになって発売された物で出来は一倍良いのですが、顔つきがティラノみたいですね。

*ふと疑問に思ってネットで調べたのですが、古生代ペルム紀に蚊はいません。蚊が進化したのは中生代になってからだそうです。もっとも、今更蚊が吸った血液云々という設定を持ちだすのも空しいだけですが。

画像4

つぎは「新たなる」のセガプライズの製品。クレーンゲームの景品ですがもちろんネットで購入。ティラノのポーズは気に入っています。ギガノトもマテルの物よりリアル志向です。ヴェロキは実はベータなのですが、マテルのものと比べると子供らしさが足りません。出来は悪くないのですが、可愛くてナンボのキャラですからちょっと残念です。

実際「ブルー親子カワイイ!」という女子の会話が、映画館のショップで聞こえてきました。前回紹介した映画館限定恐竜フィギュアがブルー親子だけというのも、その辺りを狙った戦略なのでしょう。

セガプライズには、この「新たな」3種の他に、JWの時のモサ、ブルー、ティラノもパッケージを変えて再登場しています。

画像5

タカラトミーのガチャ「ラプターズ・コレクション」。「新たなる」に登場するラプトル類を集めたこのシリーズは比較的大雑把な作りです。こちらのベータも可愛さ不足と言うより塗りが甘いので顔つきがはっきりしません。ピロラプトルの毛並みはなかなか暖かそうだしポーズも決まっているのですが、指がやたらと太いのが難点。アトロキラプトルは色違いの4頭とも全く同じ形なのはいただけません。(アニアもそうでしたが…)飾るのに残念なので、ドライヤーで炙ったり切り込みを入れたりと荒業を駆使して白い「ゴースト」以外の3頭のポーズを変えました。材質が柔らかなので簡単にできます。

前回アトロキは皆同じなどと書いてしまったのですが、よくよく見たらアルビノらしい「ゴースト」の他も色の濃淡に個体差があるようです。ただ動きが速すぎて模様までは判りませんでした。確認はビデオを観るまでおあずけです。このアトロキ4姉妹はJWのヴェロキ4姉妹(ブルーだけ生き残った)へのオマージュでしょう。

*ピロラプトル、アトロキラプトルともに、アメリカのCreative Beast Studioというメーカーからアクションフィギュアが発売されています。ピロラプトルは新秘宝館Vol.58で紹介済みですが、アトロキラプトルはこちら

映画版とは似ても似つかぬ羽毛恐竜です。

 

そしてシリーズ完結という事で、過去の名シーンを集めたこんなガチャも登場しました。

同じくタカラトミーから相次いで発売された「クラシック・パーク・フィギュア・コレクション」と「ジュラシック・ワールド・フィギュア・コレクション」です。

画像6

確かに名場面は思い起こせるのですが、クオリティが低く、締めがこれでは情けなくなってしまいます。そこで私なりの企画を考えました。ジュラシック・シリーズを支えた恐竜二本柱、ティラノサウルスとヴェロキラプトルの歴代の代表的アクションフィギュアを並べてみました。

 

まずは歴代ティラノ。それぞれの作品から50cmクラスのアクションフィギュア1体を選びました。

画像7

JPLWのものはケナーから発売。ゴム製の皮膚感が良い感じです。

JPⅢの時は小さいサイズの物しか発売されませんでした。映画の主役はスピノサウルスで映画のロゴもスピノに乗っ取られていたのです。メーカーはハスプロ。

次のJW50cm級ティラノは復活しますが、この時の目玉フィギュアは発光ギミックまで備えたインドミナスでした。フィギュアの数でもティラノを上回っていたように思います。そしてメーカーがマテルに変わった「炎の王国」の時、ティラノのアクション・フィギュアは一気に増殖、1mの巨大な物もありましたし(新秘宝館Vol.42)50cmクラスのものもこの他にもう1種類、我家にいます。しかし同じ様なデザイン、大きさ、カラーリングで、ギミックのみ異なるというのは集めるには辛いところ。しかもその後「サバイバルキャンプ・シリーズ」を経て「新たなる」までこの流れでティラノは増え続け、もはや何種類あるか把握不可能です。それでも最後なので「新たなる」の「かみつき!ほえる!Tレックス」を買って、「炎」バージョンと比べて見たところ、似て非なるもので、首から頭にかけて太くなり、かえって不格好になっていて有終の醜を飾ってしまいました。

しかしながらご安心を。「新たなる支配者」公開に合わせて発売された、シリーズ全体を対象にし、より上の年齢をターゲットにした様なハモンド・コレクション・シリーズのティラノ(写真下)は、吠えたり首を振ったりというギミックを排し、代わりに可動部を多く設け様々なポーズをとれるようにしたうえ、塗装は丁寧で眼はクリアパーツを使うという、アクションフィギュアとしてはシリーズ最高峰の出来でした。

画像8

「ジュラシック・パーク」の冒頭のシーン(姿は見せませんが)と「新たなる支配者」のブルーのお別れシーン。シリーズの最初と最後を飾った名優ヴェロキラプトルもティラノ同様に選んで並べました。小さいので2頭参加している作品もあります。

左の二つはJPから。この時はなぜか30㎝以上ある、キック・ギミック付きのユタラプトルが発売されていました。

LWの時のアクションフィギュアは中サイズのギミック付きの物のみ。映画では大活躍でしたが…。

JPⅢ2頭は、いきなりトサカ状の物が生え、これは当時認知されつつあった羽毛恐竜への配慮かと思われます。Ⅲでのラプトルは前2作程活躍していないのにも関わらず、大きめのサイズのギミック付きフィギュアがあと2種類程発売されました。Ⅲのハスプロフィギュアは全体的にオモチャ化が進んでいます。

そしてJWでいよいよブルー登場。トサカは無かった事にされ、羽毛問題はウー博士が一刀両断します。(新秘宝館Vol.26)

ここに並べたのはブルーの妹のエコー(?)と、色は違和感がありますがヘッドギアを付けたブルーです。

「炎」ではブルーフィギュアが手に負えないほど大増殖しますが(新秘宝館Vol.4344)、その反動からか「新たなる」ではマテルから発売されたのはオーウェンらとセットになった“ダメージ”フィギュアだけの様なので、最後は身元不明のラプトルを並べました。映画に出ていたかどうかは定かではありません。

 

JP公開以前は、いわゆるシックルクロウ恐竜の代表はデイノニクスで、フィギュアもデイノ一色だったのですが、ジュラシック効果は絶大で今では鉤爪といえばヴェロキラプトル。フィギュア数も圧倒的です。写真下はその転機となった映画公開の年1993年に発売されたヴェロキラプトル・モンゴリエンシス。サファリのフィギュアと海洋堂・山崎繁さん(秘宝館Vo.2631)のリアルサイズ頭骨レジンキットです。

画像9

最後はレジェンド・アラン・グラント博士の登場です。私は基本的にヒトのフィギュアは集めないのですが、この方のフィギュアは恐竜とのセットで買っているうちに集まってしまいました。左は第一作と今回のグラント博士。人形も歳と共にリアルさを増しています。リカエノプスとラプトル欲しさで買った中央の2点はブリスターパックすら空けずじまい。何やら怪しい装置付きで設定も判らないし、JPⅢの博士は帽子もかぶらず、もはや誰だか判りません。右は今回せっかくレジェンド復帰したというのにフィギュアが出なかったエリー・サトラー博士の一作目の姿。あまりに失礼では?さらに輪をかけて失礼なのは、シリーズで最も重要な働きをした科学者、ウー博士のフィギュアがこんな物しかない事。グラント博士が化石を刷毛ではいたり、子供を脅かしたりしている間にウー博士はノーベル賞級の研究をしていたのにです。今回はすっかり弱々しくなり改心までしてしまいましたが、全盛期のマッドサイエンティスト、ウー博士のフィギュアがあったら恐竜抜きでも欲しいところ。スピンオフ映画として、若きウー博士の恐竜再生の道を描いた「ジュラシック・パーク・ビギンズ」を作るべきだ、などと妄想しております。

2度目に観て気付いてしまった事。グラント博士の発掘テントのテーブルの上に、有ってはならない三葉虫の化石が置いてありました。もし白亜紀の三葉虫を発見したのなら悠長にTレックスを掘っている場合ではないぞ!

画像10

「新たなる支配者」関係の本です。

 

「ジュラシック・ワールド・新たなる支配者」(ノベライズ・小学館ジュニア文庫)

「ジュラシック・ワールド超接近図鑑」(講談社)

「スクリーン9月号・ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」(近代映画社)

DVD動画配信でーた・ジュラシック・パークシリーズ堂々完結!」(ムービーウォーカー)

「パニック映画大解剖・特集ジュラシック・パーク/ワールド・シリーズ」(三栄)

「ジュラシック・パークトリロジー 完全版メイキングブック」(ジェイムズ・モトラム著・玄光社)

「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者スペシャルブック」(学研プラス)

「てれびくん8月号・ジュラシック・ワールド&小学館の図鑑NEO恐竜大特集!」(小学館)

「恐竜たくさんシール」(小学館)

「ジュラシック・ワールドきょうりゅう大ずかん」(講談社げんきのえほん)

「ジュラシック・ワールド きょうりゅうをさがせ!」(講談社げんきのえほん)

「最新ビジュアル恐竜事典・ジュラシック・パーク・シリーズの恐竜たち」(宝島社)

大半を占める児童書の中では、学研プラスの「スペシャルブック」が充実した内容。恐竜図鑑、シリーズのおさらい、恐竜グッズなどで埋め尽くされ、Tレックスのリュックが付録に付いています。「JPメイキングブック」はパーク・シリーズ3部作のみのメイキングですが、濃い内容らしくその道のマニアが注目していました。映画雑誌3冊も、それなりに充実した特集を組んでいます。

 

*これまでの秘宝館/新秘宝館にジュラシック・シリーズの恐竜が登場した回の一覧です。併せてご覧ください。

秘宝館Vol.Vol.33Vol.65

新秘宝館Vol.20Vol.24Vol.25Vol.26Vol.27Vol.41Vol.42Vol.43Vol.44Vol.45Vol.47Vol.57Vol.66Vol.67

 

 

つい先日の101日、恒例の「博物ふぇすてぃばる2022」に行ってきました。今回は久しぶりの「ハサミック・ワールド」さんや「たかを窯」さんが出店するというので、すごく楽しみにしていました。戦果は期待以上のもの。ご覧ください。

画像11

「ハサミック・ワールド」では額入り大物を二つも。

「プテロダクティルス」…素晴らしい。

「ランフォリンクス+アスピドリンクス」

この作品は実際に見つかった化石に基づいています。こちらの「生態」をご覧ください。

 

これはもう買うしかないでしょう!

 

勢いが止まらず買ってしまった、お手頃価格の「アパトサウルス」もこのとおり。

 

たかを窯」伊藤たかをさん作品の我家のコレクションもだいぶ増えました。愛知に住む陶芸家、伊藤たかをさんは恐竜倶楽部仲間です。もう4年も会えなかったので、ついブースの前で団らんしてしまいました。楽しいひと時でした。今回の収穫はなんとも美しい色に焼きあがったディアブロケラトプスと旬のテリジノサウルス。伊藤さん曰く、この色は偶然にしか出ないものだそうです。そしてぐい飲みシリーズの新作で水(酒?)の中にたたずむのはハルシュカラプトル。前回水棲スピノサウルスを手に入れた時(新秘宝館Vol.49)、次の水棲恐竜はこれでしょうとリクエストしていたものです。ようやく手に入ってとても嬉しいです。

画像12

伊藤さんは地元にお店を構えられたそうです。ネットにこんなレポートが挙がっていました。

すごく楽しそうな店内です。「恐竜やきもの教室」もやっているそうです。ご近所の方は是非遊びに行ってみて下さい。

 

「たかを窯」

常滑市栄町6-134

℡: 080-6685-9183

mailpottery4taka@icloud.com 

 

そしてアンティークな生物画を売っているブースで見つけたのがこちら。

画像13

1898年のイギリスの石版画です。ジョセフ・スミットと言う画家の作品で、どうやらH.N.ハッチンソンが書いた本の挿絵らしいのですが詳細は判りません。

この様な19世紀の恐竜画から、現代の恐竜アートまでを一堂に並べた美術展、新秘宝館Vol.65でご報告した兵庫県立美術館の特別展「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造」

がいよいよ始動しています。私も箸休め的コーナーに何点か出品するのは前に書いた通りですが、なんと、光栄なことに図録への寄稿まで依頼されてしまいました。内容は、この秘宝館でも度々報告した、明治から昭和初期の日本の文献に載った恐竜の図版などを、歴史を追って紹介するものになると思います。

この原稿を書き終わったら、さっそく取り掛からねば…。

 

《お知らせ》

恐竜倶楽部仲間&ジャズピアニスト仲間で、4月にピアノデュオ恐竜ライブにお付き合いしてもらった木村秀子さんが、自身のトリオで恐竜(とクラゲ)をテーマにしたCDをリリースしました。

 

画像14

恐竜の名前を冠したオリジナル曲7曲とクラゲ曲2曲を収録。曲のタイトルになった恐竜を解説したブックレットはちょっとした恐竜図鑑になっていて、あの恐竜くんがイラストを提供しています(ジャケットも)。

演奏も各恐竜のイメージが反映されていて、例えばまさかのラキンタサウラは産地ベネズエラのラテン音楽風。(恐竜くんのイラストも超レアです。)

スピノサウルスのメロディーはあの背中の帆をイメージしたとか。

 

とにかく恐竜愛いっぱいのアルバムで、おススメです。

https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008559471 他で購入できます。


前の記事 次の記事

田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。