新恐竜秘宝館

Vol.4 紙の恐竜

白状すると、私は紙の工作が大の苦手です。直線で切ろうとするとあれよあれよと言う間によれてしまうし、のりははみ出すし、折目をつけようとすれば何度もやり直したあげく切れてしまいます。時には水をこぼして紙がフニャフニャになんて事も。どうも紙という材質との相性が悪いようで…。しかし恐竜模型界における「紙」のシェアはなかなか無視出来ないものがあるのです。

紙の恐竜というと、まず思い浮かぶのは「折り紙の恐竜」でしょう。恐竜の折り紙はそれだけでひとつのジャンルになっていて、折り方の本も内外含め沢山出版されています。中には「ティラノサウルス全身骨格折図」などと言うとてつもないものまであります。
私も折り紙本のコレクションはしているのですが、鶴を折るのもおぼつかない私が折り紙恐竜を語るなど笑止千万。と言うわけで、今回取り上げるのはもうひとつの紙恐竜、ペーパークラフトです。冒頭の理由で、我が家に完成品は殆んどありませんが、綺麗に色付けされた展開図を見ているだけでも楽しいものです。

先日、都内のデパートの「駅弁大会」で勝山駅の駅弁「恐竜のお話・鶏三昧弁当」というのを買いました。これが実にお得なお弁当で、1500円の弁当のおまけに、フェバリットのソフトモデルが2体(私のはアロとパキ…それだけで1050円!)付いている上、プラ容器にはフクイラプトル骨格や数種の恐竜の歯のレリーフが施されています。そして後から気がついたのですが、紙のパッケージの底にに「フクイサウルス・テトリエンシス」のペーパークラフトが…。
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写真 1
こんな具合で、紙一枚で成り立つペーパークラフトは、無料配布の物から付録、本、さらにはネット上などあらゆる所に潜んでいて、集めようと思って集められる物ではありません。私も目に付いた物を買う程度ですが、いつの間にか結構な数になっていました。主だった物から紹介します。


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写真 2
小学三年生付録(1970):1/30ブロントザウルス骨格。三年生が作るとは思えない、かなり本格的なものです。アンティーク玩具店で買った今回一番のお宝。

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写真 3
こちらも小学三年生付録(1977):チラノサウルス

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写真 4
小学一年生付録(年代不明):アロVSトリケラはちょっと残念。

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写真 5
小学五年生付録(1984):「日本の恐竜」と謳いながら、どう見てもティラノサウルス。

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写真 6
これは英国製(Made in Wales!)。とてもお洒落なギミック付きティラノ。
数少ない完成品。いずれも作ってから20年近くほっぽらかしてありますが健在です。紙って案外丈夫なのですね。

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写真 7
天井の明り取り窓に画鋲でとめてあるティラノ骨格(1987)。全長1mもありますが、天井に貼り付いていて邪魔になりません。紙ならではのディスプレイです。パッケージの写真のように自立するのはとても無理。特筆すべきは腹肋骨が付いている事。

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写真 8
これも同様にもうひとつの明り取りに貼り付いているまさかの「トゥオジャンゴサウルス」。90cm程。1995年に出版された、恐竜アイテム満載のパッケージ本(?)「体験恐竜」に含まれていた物です。

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写真 9
1991年のオーストラリア製。多少小ぶりですが、それでも70cmはあります。トリケラとセットですが、ティラノを作ったところで無念のギブアップ。

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写真 10
1994年の「とびだせ!!恐竜」。トリケラ以外は型抜きされていないのでパス。苦手なハサミでの細かい作業をしなければならないのです。

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写真 11
以前、科博ミュージアム・ショップ売られていた科学博物館のオリジナル。味があります。科博と言えば、昨年の恐竜博で、日本の海生爬虫類化石の展示に添えられていた海生爬虫類骨格のペーパークラフトがすばらしい出来でした。是非販売して欲しいものです。


その他の所蔵(おそらく作ることは無い)ペーパークラフトをまとめてご紹介。


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写真 12
1980年代から現在まで、ロングセラーの「くもん」の恐竜シリーズ(かっては立体切り絵工作と称した)から一昨年の六本木恐竜展のオリジナルグッズ「たてばんこ」まで、さらには昔購入した、彩色が美しい洋書等です。

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写真 13
最後に再び勝山へ。恐竜そのものではなく、福井と勝山を結ぶ京福電車「恐竜号」のペーパクラフトです。1990年代半ばに走っていた車両の様で、ヤフオクで手に入れたのですが、今となっては貴重な物かも。

現在、ネット上で沢山のフリー恐竜ペーパークラフトが配信されています。「恐竜おもちゃの博物館」内のこのページでまとめて紹介されています。便利です。

この博物館の館長さんはご自分で製作されています。頭が下がります。
http://www.dinotoymuseum.com/sr/sr059.html


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田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。