新恐竜秘宝館

Vol.43 秋の夜長の恐竜的過し方 II

秋の夜長にアロサウルスでも作ろうか」とこのコラムに書いて(Vol.25)から早や2年、ANTSの究極のアロ骨格キットは、あの日以来押入れの中で再び永い眠りについていますが、今年はそれに代わる夜更かしグッズを手に入れました。

ブラックヒルズ社製スタン1/6頭骨モデル

ただの頭骨モデルではありません。オリジナル化石をスキャンして正確に縮小した優れもの。しかも私が購入したのは、頭骨の各パーツがバラバラな状態の「教育用」で、こいつを虫の声をBGMに、かの恐竜学最前線3号の「ティラノサウルスの骨学」と照らし合わせながら、「これは方形骨で、これが方形頬骨か…」とかなんとかブツブツ呟きつつ眺めたり合せたりするのは、オツなばかりか大変勉強になります(もっとも私の場合、骨名など覚えるそばから忘れてしまうのですが……)。
このモデル、6月の新宿ミネラルフェアで売られていた物で、組立彩色済みの物も有り、そちらもすばらしい出来で、両方欲しいななどと夢のような事(ナニセひとつ約10万円もするのですから!)を考えていたら、本当にセットで買ってしまった恐竜倶楽部の友人がいてびっくり。羨ましい…。ちなみにブラックヒルズが持ってきた3組の頭骨パーツセットの残りのひとつも恐竜倶楽部員が買ったので、恐竜倶楽部がバラバラ頭骨を買い占めるという快挙(?)を成し遂げた事になります。

ブラックヒルズのスタン関係のページはこちら


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田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。