Event Report:恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造
2023年3月4日から兵庫県立美術館で開催されている特別展「恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造」。恐竜研究の黎明期から現代までに描かれたパレオアート(古生物美術)に焦点を当て、20世紀に活躍した巨匠チャールズ・R・ナイトとズデニェク・ブリアンの作品をはじめ、漫画や玩具などのサブカル、現代アートに至るまで数多くの作品が世界中から集められ展示されています。
フェバリット商品の監修でもおなじみの小田隆氏や徳川広和氏、荒木一成氏、そして新恐竜秘宝館を執筆しているジャズピアニスト田村博氏も企画段階から協力しておられます。フェバリットスタッフが美術館を訪問した様子を、本展を企画した岡本弘毅学芸員のお話も交えレポートいたします。
入口から階段を上がると、ブリアンのイグアノドンに、オールドファンに突き刺さる「イケてた頃の俺。」のコピーが入ったポスタービジュアル。このコピーは岡本学芸員によるもの。
展示構成は4章からなり、第1章は19世紀に描かれたドラゴンなどの幻獣に近いディテールや人間っぽい仕草など、当時の人々が恐竜に対して持っていたイメージが興味深く伝わる作品が並びます。
各作品には絵の解説とともに、恐竜展でよく見かける恐竜のスペック情報もついており、いつもの恐竜展とは違う楽しみ方ができます。
OKマークが付いた一部作品は、撮影が可能です。
第2章は恐竜図鑑でもおなじみのナイト、ブリアンの作品を一挙に見ることができます。往年の恐竜ファンには懐かしい展示内容となっています。
岡本学芸員も子供の頃に見た図鑑に描かれたこれらの恐竜にワクワクしたそうです。大人になり映画ジュラシックパーク公開後の恐竜ブームや所十三氏の漫画を見て恐竜熱が再燃、子供の頃に興味を持ち、見ていた絵を集めた展覧会を企画されたそうです。
第3章は、日本で恐竜がどう扱われていたかを、田村博氏のコレクションや所十三氏の漫画原稿の貴重な原画などから見ることができます。ここでは、田村博氏が新恐竜秘宝館で紹介した明治から昭和に至るさまざまなコレクションの実物をみることができます。
続く第4章では、恐竜研究が進んだ現代のパレオアートを中心に、恐竜がモチーフのアート作品や小田隆氏、徳川広和氏の作品が並びます。
そして、最後に展示されている復元模型の中には、フェバリットの商品も!
荒木一成氏監修で製作をしていたオールディーズモデルが展示され、イグアノドンの恐竜復元像の変遷を見ることができます。(展示品は荒木氏所蔵の私物)
その展示模型の上を見上げると・・・
ミュージアムショップには、ビニールモデルやペイントモデル、ミニモデルなどのフェバリット商品が並び、取材当日はお子様やオールドファンの方々が手にとっていました。
※在庫状況は日々変動しますのでご注意ください※
公式図録は、資料的価値が高く、装丁も豪華でおすすめです。
入口に設置され、フォトスポットになっている水晶宮のイグアノドン。こちらは展示模型のオールディーズモデルを3Dスキャンし拡大複製、荒木氏が細部を調整したものです。
最後に、今回お話を伺った岡本学芸員と記念撮影📸
恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造
2023年3月4日(土) 〜 5月14日(日)
開館時間:10:00 ~ 18:00(入館は17:30まで)
閉館日:月曜日
入館料:一般2,000円、大学生1,500円、高校生以下無料
https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_2302/
兵庫県立美術館
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
TEL:078-262-1011
開館時間:10:00〜18:00
https://www.artm.pref.hyogo.jp/
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