Giganotosaurus
白亜紀後期の南アメリカ大陸に生息していた大型肉食恐竜で、1993年に初めて化石が発見された比較的新しい恐竜である。頭骨だけで1.8mもあり、ティラノサウルスと比べると大きいが、形状は全体的に細長く、顎の力は骨などを砕くほどはなかったと考えられている。複数個体の化石がまとまって発見されたことから、群れで狩りを行いアルゼンチノサウルスなどの大型の竜脚類も狩りの対象にしていたのではないかと推測されている。アフリカ大陸の北部に生息していたカルカロドントサウルスは近縁種であり、このことは二大陸がかつて地続きであった根拠とされている。
英名:Giganotosaurus 名前の由来:巨大な南のトカゲ 分類:竜盤目/獣脚亜目/カルカロドントサウルス科 サイズ:全長12~14メートル 生息時代:白亜紀後期 |
南米の覇者
恐竜の代名詞ともいえる北米の王者ティラノサウルスに対して、白亜紀後期の南米の覇者ギガノトサウルスは良きライバルだ。 ギガノトサウルスは、2022年公開予定の『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題)』にも登場予定の恐竜で、今後の活躍にも注目したい。
ティラノサウルスを上回る?巨体
ギガノトサウルスの全長は12-14メートルと想定され、ティラノサウルスに並ぶ、もしくは上回る巨体の大型肉食恐竜であったと考えられている。大きくてシャープな頭部にはのこぎりのような細かく鋭い歯が並び、鉤爪のある3本指の前足をもつ。
近年発見された新しい恐竜
1993年にアルゼンチンのパタゴニアで地元のアマチュア化石ハンターが脛骨を発見した。 ホロタイプ骨格は発掘時に使用された道具と共に博物館(Ernesto Bachmann Paleontological Museum)に展示されている。